京王線車内で2021年10月31日に発生した刺傷事件が日本社会の姿を表していると、イギリスの公共放送BBCが伝えた。容疑者がジョーカーの姿でハロウィンに電車内で事件を起こしたことから、国内外で注目を浴びたこの事件。専門家への取材から浮かび上がったのは、事件の背景に社会から孤立し、世間から注目を浴びたいという容疑者の欲求だった。日本人は攻撃性を自らに向けやすい傾向があるが、それが襲撃事件の少なさに繋がっている。統計を見ると、日本では男性による暴力事件が50年続けて減少しており、やはり安全な場所なのだと記事は結んでいる。
パンデミックによる社会的孤立は日本に限った話ではないが、やはり日本人は真面目なのでコロナ禍でも我慢しすぎてしまう人が多いのだろう。海外からは「社会ではなく、個人の問題だろ」、「こういう事件は稀だが、日本的だよ。個人にも社会にも、ずれている人に対する、さりげない冷淡さがある」、「ジョーカーのようなサイコパス映画のキャラクターを被害者のように描くと、こういうことが起きる。」などといった反応が寄せられた。