国際協力と明確なプロセスの確立が急務
NASAの最新の演習によれば、地球は壊滅的な小惑星の衝突に対して「迅速に必要な宇宙ミッションを実施する準備がほとんど整っていない」ことが明らかになった。2024年4月に行われたこの「テーブルトップ」ゲームでは、72%の確率で14年後に小惑星が地球に衝突する可能性をシミュレーションした。
その結果、宇宙機関は脅威に対する準備が不十分であることが判明した。特に、宇宙ミッションを決定するためのプロセスが不明確であり、国際的な調整も不足しているという問題が浮き彫りになった。また、国連が承認した宇宙ミッション計画・助言グループ（SMPAG）の役割も完全に理解されていないことが指摘された。NASAは、国際社会が異なる惑星防衛シナリオに対応するためのプロセスを確立し、そのプロセスをテストするための演習を実施することを推奨している。しかし、14年間にわたるミッションの継続や災害準備、公共コミュニケーションの維持は予算の問題や政治的変動、世界情勢の変化により困難であることも示されている。最終的には、もっと情報を収集する能力が必要であることが一番の教訓とされた。地球に対する重大な小惑星の衝突は今後100年間はないとされているが、依然として多くの潜在的な脅威が存在する。
小惑星が地球に衝突したら何が起きる？
小惑星が地球に衝突した場合、その影響は衝突する小惑星のサイズ、速度、衝突地点によって大きく異なります。小規模な小惑星でも大気圏に突入するときに燃え尽きることが多いですが、直径数十メートル以上の小惑星が地表に到達すると大きな被害をもたらします。
例えば、直径10キロメートルの小惑星が衝突すれば、そのエネルギーは数百億メガトンの核爆発に相当し、衝突地点周辺は即座に蒸発し、数千キロメートル離れた地点でも巨大な火災や津波が発生します。地球全体に渡る気候変動も引き起こされ、火山活動の活発化や大気中に舞い上がる塵や灰が太陽光を遮り、長期間にわたる寒冷化を招きます。この現象は「核の冬」と呼ばれ、農業生産が大幅に減少し、生態系の崩壊を引き起こします。さらに、食糧不足や疫病の蔓延などが重なり、人口減少や社会の崩壊を招く可能性もあります。過去の地球史においても、小惑星衝突による大絶滅が繰り返されてきたことが示されており、有名な例として約6500万年前の恐竜絶滅が挙げられます。
このように、小惑星衝突は地球と人類に対する重大な脅威であり、その予防や対策は科学技術の発展と国際協力の重要な課題となっています。
海外の反応は？
最後に海外の反応を見てみよう。
・誰かこれに驚いたか？地球温暖化と同じことだよ。
・NASAはおそらくこれらの『発見』からもっと資金が必要だと言っているだろう。
・特に商業宇宙プログラムがスペースXなどのおかげでずっと安価な宇宙へのアクセスを提供している今、NASAが支出するすべてのドルは経済に複数のリターンをもたらすことが示されている。
・複数の対小惑星システムがあっても、政治がそれを台無しにすることをエースコンバットで学んだ。
・ドント・ルック・アップという映画が作られたのを知ってるよ。だから全世界が団結することはないだろう。それは私たちの本性に反することだ。適者生存は互いに競争することを要求する。私たちはそれを止められない。
・地球の政治？なぜNASAは一方的にこれらの高速移動する岩石に大きなミサイルを撃ち込まないのだろうか？誰も怒らないだろう。
・COVIDへの対処の仕方を見ていると、政府が小惑星に対処できるという信頼は非常に低い。
・地上の政治は必要ない。ただ一つの国が立ち上がり、中国とアメリカのどちらかが問題を解決するために最初に到達するだろう。
・人類は未だに地球上で共存する方法を学んでいない。私たちは依然として毎日生き残りをかけて戦っている。ただ昔と違う形でだ。仕事は食料、衣服、住居を手に入れるための戦いだ
・このニュースは良い知らせだ。これは小惑星偏向の惑星防御システムを作り始めるための初めのステップだ。当然まだうまくいかないが。
・ドント・ルック・アップはドキュメンタリーだったんだ。
https://reddit.com/r/space/comments/1dl5j8o/nasa_finds_humanity_would_totally_fumble_asteroid/
