ISS退役後のチャンスを狙う日本企業
2030年の国際宇宙ステーション(ISS)退役を前に、日本企業が地球低軌道でのビジネスチャンスに向けて、動き出している。兼松や日本航空などの10社が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募する「持続可能な地球低軌道における宇宙環境利用の実現に向けたシナリオ検討調査」に対して提案を行い、採択された。
米国、欧州、ロシア、カナダ、日本によって運営されているISSは、地球上空400kmの軌道を周回し、研究や材料開発に使用されている。ISSが引退して、民間企業が地球低軌道活動を牽引するようになった後も、日本企業の関与を確保したいとJAXAは考えている。10社は地球低軌道ステーションへの物資輸送、ステーションの有効活用などの事業プランを本格検討する。
注目を集める低軌道宇宙空間
地球低軌道は、宇宙ビジネスの中でも、最も注目を集めている。地球低軌道とは地球表面からの高度2,000km以下を差し、地表からの距離が近いために、打ち上げる時のエネルギーが少なく済んだり、通信面で有利だ。
2022年10月31日には、中国が新しい宇宙ステーション「天宮」の最後のモジュールを打ち上げ、組み立てを完成させた。
海外の反応は?
最後に海外の反応を見てみよう。人類の発展のためにも、とても有意義な事業なのだが、海外では拒否反応の方が強かったようだ。
・何にでも民間企業が絡むのは理解できるが、NASAやESAのような公的機関が強力なプレーヤーであり続け、利益ではなく、科学だけに特化した組織が存在することを願っている。
・どうして宇宙ステーションが引退するまで待つの?
・商業化して欲しくなかった場所。私の美しい宇宙を返せ。
・資本主義を持ち込んでまで宇宙開発をする意味があるの?
・宇宙は資本主義に堕落していない唯一の場所だと思っていた。
・宇宙の商業化には、宇宙空間での広告も含まれるの?空を見上げても、タコベルの宇宙バナーが邪魔をして、月が見えなくならないか心配。
・↑月を見るためのサブスクを提供してくれるさ。
・宇宙を漂うゴミが心配。これからどれくらい増えるのだろう?
https://reddit.com/r/space/comments/ytapq1/japanese_companies_join_with_us_partners_to/